<入院1日目>
平成17年2月
10時までに婦人科の外来へ行く。
家から病院までは歩いて10分くらいの距離。
きのうの夜から雨、荷物もあるから車で送ってもらうが、病院の駐車場は混雑が予想されるため9時半に家を出る。
外来の看護師さんが病棟へ案内してくれた。
病棟の看護師さんからいくつかの質問をされる。
そして脊髄空洞症のため、左手が常時しびれていること、その左手は同じ格好でずっといるとしびれがひどくなること。
首を大きく上や下に向けるとめまいを起こすことがある。
あとはハウスダストと昆虫にアレルギーがあることなどを告げる。

部屋は2人部屋を希望していた。
ところが通された部屋は4人部屋。しかも廊下側なので暗い。
「2人部屋は開いてなかった?」「今満室なんです。2人部屋をご希望でしたか?」
出来れば手術2日くらいまでは個室か2人部屋がいいことを伝える。

一通り荷物を狭いロッカーに収め、廊下側でもPHSの電波が入ることを確認して、夜勤明けのかーるパパには帰ってもらった。
すぐにお昼ご飯の時間。
おなかが空いていたので「まってました!」って感じ。
メニューはわかめとかまぼこの入ったうどんと厚切りのハム、ポテトサラダとバナナ1本。
バナナ以外は間食。バナナは後でおやつに食べよう。
そしてテレビを見ていたら看護師さんがやってきて「2人部屋が空いたけど移りますか?」と言いに来た。
入院3時間でさっそく引っ越し。いま隣のベットの方に挨拶したばかりなのに。
替わった部屋は2人部屋だけどとなりのベットは空いている。
窓側を指定。さっきと比べて明るい。そして窓の外には我が家が見える。

午後、手術室の看護師さん、麻酔科の医師に相次いで問診を受ける。
採血と抗生剤のアレルギー検査、そして剃毛。
剃毛は婦人科病棟内にある内診台で行われた。
看護師さんがバリカン(?)で剃って行く「痛かったら言って下さいね。」って。「くすぐったいです。」
今にも笑い出しそうなくらいくすぐったい。
そしておへその掃除をしてもらった。
どうもショーツのなかでちくちくするのですぐにシャワーに入ることにした。

午後6時過ぎ、夕食の時間。普段はあまり食べないさんまの塩焼き、菜の花としめじのおひたし、筑前煮、ごはん。予想に反しなかなかおいしい。もちろん完食。
でも時間が早い上に明日は絶食。おなか空きそう・・・

夜7時ころ、先ほどの麻酔科の医師が再度部屋に来て「脊髄空洞症でキアリ奇形があるので背中の痛み止めをやるかどうか今検討中です。やらない場合、別の方法を考えます。」
この術後の痛みをコントロールするという背中に管を入れるというのには一番びびっていた。
年に一度、首のMRIを撮ってもらっているのも同じ病院の脳外科だからカルテも歴代のMRIもあるので脳外科の先生の意見も聞き検討するらしい。

午後8時過ぎ、最後のスケジュールになる浣腸。でっかい浣腸を2本もされた。
本日の予定は全て終了。9時半に廊下や部屋の電気が消され、私はひとり黙々とパソコンに向かいこの記録を書き綴っている。


<入院2日目>**手術当日**
朝からもちろん絶食。
9時ごろ点滴。ところが点滴の針が全然入らない。左に針を入れようとするんだけど2カ所に針穴だけを残し腕を温めることに。
数分後、今度は右腕に少し細い針で挑戦。なんとか入った。この点滴の針は、術後も使うためわたしの腕の中に5日間収まることになる。

血液検査、検温、血圧などを計ってあっという間に手術室へ向かう時間になった。
ストレッチャーに移り、めっちゃ痛い筋肉注射を2本もして出発。
この注射は麻酔を効きやすくするためのものらしいが私には充分それだけで眠くなった。
エレべーターに乗ったのは覚えている。その後は、かーるパパと握手をした、手術室のあのドラマでよく見るライトを見た、名前と生年月日を聞かれた、足を固定しますねの看護師さんの声が聞こえた。
手術室には音楽が流れていた。でもどんな曲だったかは定かではない。
今思い出せるのは以上。あとは麻酔をされたことも覚えていない。
いつのまにか「終わりましたよ。」の声でなんとなく部屋まで戻ってきた。
「隣のベットにだれか入ったんだぁ。」そう思ったのを覚えている。
後は何がなんだかよく覚えて無くて「かーるパパ仕事は?」「うん、もう少ししたら行くよ。」の会話をしたことだけ覚えている。
この日の夜は長かった。ぐっすり眠ったつもりなの目を開けるとまだ1時間も経ってない。そんなことを繰り返した。
キズの痛みが容赦なく襲ってくる。背中の痛み止めは行われていなかった。
その代わりが筋肉注射。6時間おきに5本までしか打てないらしい。
この注射がとっても痛い。でもこれを打つと4〜5時間は痛みが治まる。

後で聞いた話だけど、筋腫は全部で350g。(画像へ
他の患者さんに比べ出血が多かったらしい。輸血するほどじゃなかったらしいが。
手術にかかった時間も麻酔から終了まで3時間と他の人よりも長かった。
だからなのか、かーるパパは、病室に帰ってきた私を見て「生きてるの?」って思ったらしい。